快晴の南アルプス! 角兵衛沢〜鋸岳〜熊穴沢
記録:ナオ
【日程】
2007年11月22日(木)夜〜11月25日(日)
【メンバー】
masuda(CL)、マイン、宿六、ミズキ、耶麻、ナオ の6名
【共同装備】
ロープ(ダブル9mm×50m;2本)、カラビナ(各自3個)、シュリンゲ(各自3個)、ハーケン4本、バイル2本、無線機2台、ツエルト1張、ガスヘッド2台、ガスカートリッジ3個、コッヘル2個、テント(4人用+2人用)、銀マット6枚、カモノハシ6個、カメラ2台
【詳細】
11月22日(木):晴れ
武蔵小杉駅22:00集合、宿六号車とミズキ号車に分乗、戸台へ。1時着、仮眠。
11月23日(金):晴れ
コースタイム:戸台(6:40)→角兵衛沢出合通過(8:50)→丹渓山荘(9:50)→角兵衛沢出合(10:35)→大岩下の岩小屋(13:30)・幕営
戸台から快調に歩き始める。戸台川の河原は洪水のツメ跡が生々しい。特に左岸が大きくえぐれ、木々が倒れている。ガイドブックにあった「角兵衛沢へ」の看板も流されてしまったらしく見当たらない。両岸にほぼ同じ大きさの赤布付きのケルンひとつずつ見つけるも、角兵衛沢出合には早すぎると思いこみ通過。丹渓山荘まで行って誤りに気づく。引き返して右岸のケルンで記念撮影、角兵衛沢に入る。
しばらく樹林帯が続いたあとガレ場を登る。本日は当初の計画では角兵衛沢コルで幕営であったが、途中、快適な「大岩下の岩小屋」を見つけた時は、だれからともなく「ここに泊まる!」と決まった。4人用テントと2人用テントを張る。
岩小屋の岩陰には氷柱ができており、水滴が滴っていた。風がなく、日当たり良く、テントの外で皆で車座になって楽しく話している間に、水は7リットルたまる。16時から晩ごはん。日没直前、別のパーティーが到着。4人用テントを張る。これでテン場はいっぱいとなる。明日に備えて早めに寝る。夜間も無風状態で、昨日の戸台よりも暖かく眠れる。
11月24日(土):晴れ
コースタイム:大岩下の岩小屋(5:45)→角兵衛沢コル(8:40)→鋸岳・第一高点(9:25)→小ギャップ(9:50)→鹿窓(10:40)→大ギャップ(12:20)→第二高点(13:40)→中ノ川乗越(14:30)→熊穴沢出合(先発隊18:00)(後発隊19:30)・幕営
岩小屋を出発、延々とガレで埋まる角兵衛沢を詰める。気を抜くと足元が崩れる。ガレが雪で埋ま
れば歩きやすいのだろうが、あいにくである。途中からピッケルを杖にして歩く。「角兵衛沢コル」手
前でハーネス、アイゼン、などを装着。稜線に出ると積雪数センチ、微風。草付きに雪がほどよく載
り、歩きやすい斜面を詰めると「第一高点」に着く。360度の展望はすばらしいのひとこと。白い甲
斐駒がせまって見える。しばし感嘆する。
第一高点から「小ギャップ」へ降りて行く。最後は懸垂で。小ギャップの底からの登り返しの斜面はところどころ急である。マインさんがロープを張り、後続はプルージック登攀で行く。登り切ってしばらくすると小さな尾根に出る。尾根の背にある、直径約1mの岩頭の溝にロープを回し、懸垂支点とし、約10m下降。着地点から左トラバース20mほどで「鹿窓」に到着する。ひと一人が通れる位の大きさの風穴である。
「鹿窓」の左上から第三高点へ至るルートもあるが、我々は鹿窓をくぐりルンゼを下降する「夏道ルート」を行く。鎖の付いた鹿窓を5m下ると、さらにルンゼに向かい鎖が付いている。これは使わず、持参した50mロープ2本をほぼいっぱい使い懸垂下降する。次の「大ギャップ」に登る前に小休止。水分と行動食を摂ってほっと一息。通ってきた鹿窓を眺める。
鹿窓の下降点から大岩下を右下にトラバース、いったん約10m登り、さらに右に10mトラバース、
「大ギャップ」登りに入る。出だしは急な岩場だがすぐ草付きになる。ここからは岩や枯れ草は雪で
ほぼ埋まっており、傾斜も下から眺めたときより緩く感じる。登りやすいが、一気に行こうとすると
息が上がる。先に登り着いたマインさん、宿六さん、ミズキさんの「おーい、がんばれー」のかけ声
に励まされ、「第二高点」に到着! 全員で登頂を祝福し、握手。記念撮影の後、下山開始。
アイゼンをつけたままガレをひたすら下る。(この下りでアイゼンの刃も私の足の筋肉もすり減
る?)。「中ノ川乗越」の先で小休止、アイゼンをはずしほっとする。あとはまたガレをひたすら下る。
日没時間が近くなる。ここで、暗くなる前に戸台川の渡渉点を見つける必要があると判断、masuda
さんと耶麻さんが先発隊となり先に駆け降りてゆく。残る4人は歩いて降りる。17:00ヘッドランプ点灯。時々ルート上の赤テープを探しながら歩くため、時間がかかった。「おーい」と聞こえていたmasudaさんの声もいつしか全く聞こえなくなる。無線はなぜか不調であった。19:00、ようやく熊穴沢の始点に到達。下の河原にmasudaさんと耶麻さんのヘッドランプが見える。声もよく聞こえる。そこから30分かけて沢筋を降り、戸台川河原に出る。
聞けば先発隊は18時に到着しており、待っている間、次から次へと悪いことが頭をよぎり、心配だったとのこと。お待たせして申し訳ありませんでした。最後に、テン場のある左岸への渡渉の際、私は石を飛び移る時にストックを差し伸べてくれた耶麻さんを沢にひきずり落してしまった! (二人とも靴の中まで濡れました、本当にごめんなさい。)
さて、この日の夕食にはお酒はなかったものの、皆、無事に「冬バリエーション」を終えた充実感
に満たされ大いに盛り上がり、そして疲れてすぐに寝てしまった。
11月25日(日):晴れ
コースタイム:熊穴沢出合(6:00)→戸台(8:10)→車にて川崎へ
最終日も快晴。戸台まではゆるい下りの河原歩き。時々、鋸や甲斐駒を振り返りつつ名残惜しく帰
路へ。
【謝辞】
リーダーのmasudaさん、マインさん、宿六さん、ミズキさん、耶麻さん、入会間もない私を連
れて行って下さって本当にありがとうございました! 今回のような山行に安全に行って帰ってこれ
る技術や持久力、そして経験を積んでいきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。