北アルプス:唐松岳・八方尾根 山行報告書(柴笛クラブ)
リーダー:海輪 メンバー:室岡、,緒方、青木(会員外)、井上
区分:教育山行 目的:雪山登山の講習 形態:冬山
当日発:12/01〜12/02
コース:1日目は八方池付近までの雪上トレ、2日目は周辺で技術トレーニング
報告日:12/10
12/1(土)晴れ
03;30 事務所出発、海輪さん運転で一路白馬へ。
事前の勉強不足がたたり、八方尾根が白馬にある事は分かったが、その周りについては、ほぼ知識皆無。たぶん5時半頃にPAにて休憩+朝食。暗いのと時間が早すぎて場所が分からない。
07;00過ぎ 立ち寄ったセブンで車を降りると雪を被った素晴らしい山達が目の前に現れた。激感動!
08;00前 八方尾根へ向かうゴンドラアダム乗り場に到着。各自身支度を始める。こんなに早いっていうのに、すでに半分以上の駐車場がうまってる。スキー+スノボー+山行く人がいるようです。
08;30頃 さていよいよゴンドラに乗って上昇します。この辺は雪が全くありません、本当に新雪トレーニングが出来るのでしょうか?ゴンドラは約10分弱であっという間にうさぎ平に到着。ここまで来るとさすがに多少雪があります。天気は上々♪さて更に上を目指すべくリフトに乗り換えです。大きい荷物を持ってのリフト乗車は初めてです。怖かったですが、スキー等を履いていない分降りるのは難なくOK。ここから徒歩開始です。日焼け止めをしっかり塗りたくります。スキー客も少なく、まだまだシーズン前のようでした。準備OKでいざ出発。まずは海輪先生による雪質チェック講座です。
直径30cmぐらいの円柱を作るように雪を掘ります。側面を見て明らかに雪質が異なる場合はここから雪崩などの予測できるそうです。なるほど、今回は大丈夫なようです。
次はリフト柱横をいよいよラッセルしながら登ります。まずは5人がそれぞれ自分で登りました、本気でつらいです。積雪は膝下ぐらいでしょうか、しかし面白いように一歩一歩がかならず膝下ぐらいまで沈みます。全体の1/3まで登ってから隊列を組んでのラッセルです。アイヨ!?海輪先生の後ろを陣取ってしまったため、すぐに順番が回ってきてしまいました。柱一本が長かったです。
最後尾に回り後を着いてゆく。先生曰く、前の人足跡を半歩ほど後ろから踏みつけると雪が崩れて深さが少し埋まるので歩き易いんですって、なるほど!2回目の先頭が回って来ましたが、あららほとんど沈まずに柱一本終えちゃいましたので、もう一本先まで行っちゃいます。八方池山荘まであとちょっとです。10分弱で山荘着。暑いです、汗ダクダク、お茶が美味い。ここから先はワカン装填します。海輪先生に装着方法を教えてもらいました。半信半疑だったけど、やっぱり違いました、歩き易いです。お天気が良いので白がキラキラ反射で目が痛い。稜線を歩くのですが、ところどころ岩とか地面が見えて、ワカンがギャサギャサと音を立てます。1つ目のケルンまで登ると視界が開けます。となりの遠見尾根他です。雲がちょっとかかっていて、はっきり西側の山壁全景見ることはできませんが、いきなりこんなところまで来れるなんて本当にラッキーとしか言えません。さてここでワカンからシュノーシューに履き替えます。先生のを借りました。確かにワカンより良いもしれないです。ただ私の歩き方のせいか、後ろが長いのが気になります。
トイレを過ぎて2個目のケルンまでは広い雪原を歩きます。所々に赤布が立っていました。ここで柴笛の赤布第一本目も指します。もしかしたら明日下山時は吹雪いてるかもしれないので。広い場所では道を見失い易いとの事です。ケルンを越えるともう少しで八方池です。
到着ですが、やっぱり池は見当たりません。雪に埋もれているようで、池の範囲も分からずしまい。ここでしばし休憩。天気は良いし、風も弱く、いい気持ち!!時間は12時ぐらいでした。
海輪先生レッスン2;
@黒菱でやった雪質チェックを各自でやってみます。大きさは人それぞれで面白いです。まだまだ雪が少ないので雪崩の心配は無いですね。
A今度はビーコンで遭難者発見シュミレーションです。ビーコン1つを雪に埋めて、残りの2つで埋めたものを探します。なかなか難しい。
B続いてGPSでの位置確認。私が一番感動したのがこれ。まずGPSで北緯と東経をチェックしてから、カシミールの地図をプリントアウトしたものに反映させると、なんてことでしょう!!まさにそこは八方池なのです、感動です。GPS欲しいです。
C次はゾンデ棒なるもので雪に埋まった人を捜索する方法です。長さは3m強。室岡さんが自ら下半身を雪に埋まってくれて、我々新人達が雪の上から棒を刺します。わかりました、人間の感触。
Dピッケルを使っての滑落停止訓練は、雪が柔らか過ぎて滑落訓練になっちゃいました。
かなり雪まみれになりました。他にもピッケルと踏んでのキープ法や土嚢を使ったもの等。
そろそろテント設営開始します。ピッケルやワカン、スノーシューはまとめて外に放置。
雪山ではテントの中で靴を脱ぎます。それぞれが場所を確保して、落ち着きました。
宴会の開始、しばらくしてから夕食です。シチューが美味い♪トイレにテントを出ると、冷気が体を被いますが、下界の明かりが雲を染めてピンク色になっています。更に空を仰ぐと満天の星空、忘れていた山の楽しみのひとつを思い出しました。季節は関係なくキレイです。19時頃になりましたので、寝る準備。耳栓準備、カイロ貼付完了、お休みなさい。夜寝てから風の勢いが増しました。
12/2(日)雪
04;00 起床、だいぶ前から風の音で眠りが浅かったのです。外はどんな状態になっているのか気になりますが、誰一人外に出ません。朝食はカレーウドンを美味しくいただきました。今日の計画検討。当初は上のケルンまで手ぶらで往復でしたが、思いのほか風が強く、無理と判断し、下山することになりました。身支度を整え、撤収準備です。ザックに詰め終わり、さていよいよテントから出ます、吹雪って…。テント及びフライを片付けていざ出発となった時、大風です。一瞬で周りが白くなり、他の人たちも色薄くなりました。人生30年で一度も見たことない光景でした。
07;00頃 下山開始。尾根に戻るのは昨日滑落練習した箇所。トレースなど跡形もなく消えていました。海輪先生の後ろから続きますが、柔らかい雪に足を取られて、3歩歩いて2歩下がる状態。思ったより進めません。何とか尾根に出たら、今度は風との戦い。風の力を思い知りました、侮るなかれ。左側から風を受け、体が右に振られます。ザックも風に煽られて重心が右にブレました。一歩一歩確かめながら、進みます。昨日歩いた同じ場所が全く異なった場所に感じられ、視界が狭い中、懸命に歩みを刻みました。先生から先頭を譲られましたが、そのとたん、進むべき方向が分からなくなり、雪にはまるしで、いいとこ全くありませんでした。赤布も吹雪いている中では、発見がかなり困難でしたが救われました。赤布を回収して、八方池山荘を目指します。やっとの思いで山荘前まで到着すると、下界の天気は思いのほか良い様子。ここを境に天候がガラッと変わっていました。ここからはとっても楽に下山できます。リフト横を機械で整地されたような後があり、しっかり圧雪されていて歩くのが苦になりません。風も落ち着き、快適。が、黒菱まで下りて来るとリフトが動いてないのです。聞けば、風が強いので運行見合わせ。まるで武蔵野線のようです…。トイレに行ったりとしばし休憩して回復を待ちましたが、結局歩いて下ることに決定。また雪が柔らかいのです。膝にきます。スキーで滑って降りれるのなら、どれだけ良いか。途中ところどころお尻で滑って降りました。長い下りを苦労して降り、20分ほどでウサギ平に到着。ヘトヘトでした。いよいよゴンドラに乗って下界へ戻ります。ゴンドラアダムに乗って地上に戻ってくると、ゴンドラ待ちのボーダー達が長蛇の列をなしていました。
お疲れ様でした。新たな世界に足を踏み入れ、小学校上がったばかりの子供のようにはしゃいでしまいました。何事もなく無事に戻って来られたのも、他のメンバーの気配りがあってこそです。こんな興奮は久々でなかなか眠れそうにありません。終