☆ 山行報告 ☆
○ 深雪トレ(上越・西黒尾根~谷川岳)
【日程】
2007 年2月3日(土)~4 日(日)
【メンバー】
CL:増田講師
参加者:佐藤(三)、中山、岩瀬、杉尾、吉崎、田中(美)(記録)
【コース】
●2月2日(金)
事務所22:10 発→天神平ロープウェイ待合室0:30 着(仮眠)
●2月3日(土)
起床6:00→出発7:00→休憩2回→雪洞場所到着10:30→雪洞作成→12:00休憩→雪洞作成→仕上げ13:30→雪洞完成14:15
●2月4日(日)
起床4:30→降雪の為再睡眠→再起床→出発7:30→下山8:30
【2月3日(土)】
前夜22時事務所集合で、急遽風邪の為欠席の2名を除き7名にて出発となる。
順調に天神平ロープウェイ待合室に到着。
ここは床暖房が効いていて暖かいので、私はシェラフカバーのみとする。
運びあげる食料を吉崎さんと吟味して寝床に戻ると、既に寝ている人もいた。
私も少し眠くなっていたので、宴会している横で寝に入る。
起床予定時間は6時だが、お土産屋さんの明かりがぱっと点き目覚める。
さぁ、外は青空かな?なんて見ると、真っ白で少し雪もパラパラ舞っている。
ガクーン。
すぐ先でワカンを装着し、急斜面を直登とのこと。
先シーズンの4月末に私は一度、西黒尾根から谷川岳に登っているが、こんな急斜面だっけ?
岩瀬さんは一人だけなんとスノーシューを持ってきていた。
今回の山行目的は、雪洞作りとラッセルかな?
新人の私と吉崎さんに、増田講師の指導が入る。
ふわふわの雪に足を蹴り込み、その下のざらめ雪に一旦足がのるが体重を乗せると崩れる。
3歩進んで2歩下がる♪♪の世界か?
背中の60リッターの荷物が邪魔だ!ヒィヒィ。
汗がボタボタ状態で、暑いのなんのって。
1時間後に最初の休憩。
途中で3枚着ていた薄いインナーの2枚を脱いで、ジャケットを羽織る。
振り返ると、わぁ~急坂だね。
ここらでエネルギー補給しておこうと、最近私の流行の「練乳チューブ」をチュウチュウ。
なぜかここで私は改名となる。「ミルキー田中」です。ヨロシク!
名付け親はマンさんです。
以前はパッキング完璧やりすぎから「パッケージ田中」だったそうです。
ようやく斜面も落ち着いてきて、鉄塔まで登る。
2回目の休憩である。この鉄塔は見覚えがあるなぁ。
この先は視界が開けてきた。
今まで風がなく春のように暖かいなぁと思っていたら、右側からけっこう風が吹いている。
いつのまにか青空が広がっていた。
雪山で重要なるルートファイディングの練習として、新人の私と吉崎さんで先頭を行く。
前方にはピンクの布がひらめいていて、道案内してくれる。
しかし、そこにたどりつくのにどのルートが一番楽か?
あっちか?そっちか?
先頭はラッセルに集中するので、2番手がルート案内するとのこと。
途中から先発隊のトレースが合流してきて、ありがたくそのトレースを追う。
あ~なんて楽なんだろう。
左斜面の張り出している雪庇を利用して、雪洞を掘るようだ。
7人と大人数なので、2箇所から掘ることになる。
ベテラン講師組と新人2人にお目付け役の岩瀬さんのマイペース組に分かれる。
さすがベテラン組はどんどん奥深くまで掘り進んでいく。
が、マイペース組は段々堅くなってきた雪をスノーバーで切れ目を入れる作業に四苦八苦。
縦ラインは比較的楽だが、横ラインはなかなか力がいる。
これを適当にすると後のスコップで塊として掘り出すことができない。
充電パワーの三郎さんに時々こちらの穴も手伝ってもらいながら、地道に前進する。
空は真っ青で暖かく、春だよぉ!
素晴らしい景色が見れそうな山頂にも行きたいなぁと思いつつも、土木作業に精を出す。
私は半雪洞(木の出現により)とスノーシェルターの経験のみで、本当の雪洞を知らない。
吉崎さんも雪洞経験なし。他の皆さんは経験済み。
お昼タイムをとりつつ、よっしぁ!後半頑張るぞぉ!
今度は私はベテラン組の穴に入り、突進していく増田講師の雪ブロックを出入り口に押し出す。
すごいパワーである。この体力なくして雪山はできないのだなぁなんて感心する。
13時前に隣と貫通!ヤッター
皆にもお疲れが出始め、雪洞の中で束の間の休憩をとる。
前進パワーの増田さんに替わって、仕上げは三郎さんが総監督となる。
厳しいチェックが雪洞内に入る。
もう少し天井を高くしようと、三郎さんのスコップが天を突き刺す。
ものすごい塊がドサッドサッ。
最後に大切な天井や床を入念に平らにならし、その横で私は棚を作る。
14時過ぎに完成しました!ものすごく広くて立派な雪洞に大感激です。
ちゃんと和式屋根付きのトイレだってあるんですから。
出入り口はツェルトで塞ぎました。
コの字型で、奥に皆がいるスペース。両サイドは荷物置きスペースでもある。
夕食は冬合宿に次いで準備万端の吉崎さんにより、豪勢なキムチ鍋。
ここで手際よく気がきき、何でもすぐ用意できる吉崎さんは、
「どらえもんヨッシー」と名付けられるが、女の子なので「ドラミヨッシー」にすぐ改名。
宴会で盛り上がる中、お酒補給の必要のない岩瀬さんはふっくらシェラフに包まりウトウト。
そのうち、パワー全開だった増田さんもウトウト。お疲れ様でした。
【2月4日(日)】
谷川岳登頂予定で4:30起床予定。
が、時間なのに誰も起きる気配がない。
そのうち意を決してガバッと起き上がると、どうやら外は雪が凄いらしい。
登頂は中止となり、再度安心して又寝に戻る。グーグー。
雪洞の中はしーんとしていて、外の音が私には全く聞こえない。
トイレの為外に出ようと、ツェルトを開けると
風に雪が舞い上がっていて、うわぁ~、真っ白じゃん!
昨日の夜は確か星と月が出ていたはずだけど、この天気の変わり様はなんだ?
確かにこの天気では雪洞は本当にありがたい。
しかし、こんな立派な雪洞を次に発見した人は、超ラッキーだね。
なんだか、あんなに時間をかけて作った雪洞が1泊だけなんて、もったいないなぁ。
なんて言っていたら、「じゃ、残れば」だって。
せめて食料は置いていってね。なんて無謀なことはしません。
一人じゃさみしいじゃないですか!
砕いてはいけないという三郎さんの厳しいチェックに合格したラーメンで、朝食となる。
でも最後に取り分けた三郎さんの麺が、一番細かくなったかもね。
雪洞内でアイゼン・ワカン装備完全にしてから、ゴーグルを付けて、さぁ下山しよう!
増田さんを先頭に迷える子羊たちは、どんどん降りる。
時にはころびながら、落とし穴に落ちながら・・・。
1時間ぐらいであっという間に林道に無事下りた時には、ひと安心した。
皆様、お疲れ様でした。
貴重な雪洞体験が出来ました。
だけど、雪山本番で雪洞を作らなければならない切羽詰った情況には、遭遇したくないですね。