2006年合宿報告
記・海輪
北アルプス:霞沢岳ピークハント
リーダー:海輪 メンバー:三郎,みずき,mAn,ナオミ,岩瀬,杉尾,山下,雪竹,吉崎,田中(美), 亀チャン
区分:合宿 目的:山で一年を振り返り、山で新年を考える 形態:ピークハント
当日発:12/29〜01/01
コース:中の湯→上高地→徳本峠→JP→霞沢山頂→JP→徳本峠→上高地→中の湯
○12月30日
(合宿後発隊が中の湯を出発する際、じゃんけんで記録係を決めました。まさか私が7分の1の確率で担当することになるとは思いませんでした。)
午前8時に予定よりも30分早く中の湯のゲートを出発。アルプス交通の利根川さんに感謝です。昨年の1月2日も釜トンネルを歩いていますが下りだった為かこんなこう配だったとは思わなかった。一生懸命に歩く。でも以前の釜トンと違い路面の凍結がなく気兼ねなく歩けるのは助かる。
9時に大正池ホテルへ到着。正月の営業準備に忙しそう。
10時に上高地へ到着。バスターミナル前を通過する時に見慣れた歩き方の亀チャンを前方に発見し声をかける。(本当はCan I hug you と言いたかったが照れて言えなかった。)
先発隊は黒沢沿いに進んでいる様子で思ったよりも頑張っていることと、昨夜のスキヤキがおいしかったことを知る。
(28日夜に事務所で会った時の先発隊のスケジュールは最短が釜トンで、大正池、小梨平、黒沢と白沢の分岐の順でテン場を想定していた。)
しばし亀チャンと歓談しお互いの無事を祈りつつ別れる。
11時少し前に明神へ到着。こちらから無線で先発隊をコールするが応答なし。しかし11時10分位に先発隊からの送信があり明瞭に受信した。先発隊は徳本峠へ向けて進行中。当方の現在位置を知らせる。
ここで山下さんが体調不良を訴えて徳沢での待機を希望するが、ロープ等の共同装備をはずすことで進むこととした。
12時頃、黒沢と白沢の分岐着。先発隊は徳本峠直下の直登で苦労している様子。こちら側からすると何故苦労しているのかがわからない。
休憩を取り黒沢沿いに緩い登り道を進む。
やがて徳本峠が視界に入ってきて、それ程の時間もかからずに登れると想定した。
先発隊は徳本峠からジャンクションピークへ向かっている。そして、後発隊に当日中のジャンクションピークへの到達は不可能としきりに主張する。
ここで大人数の下山パーティーと出会い状況を聞くが、トレースなく登頂を断念して下山するとのこと。
なるほど、徳本峠直下が夏道とルートが異なり急斜面の直登となっている。
ここでロープを2ピッチ使用した。
この直登で約2時間を要し4時過ぎに徳本峠へ到着。今日はここまでとした。
先発隊は既にジャンクションピークへ到着しテント設営も終了している。
先発隊によると先発隊の先行者は2人パーティーのみで、ジャンクションピークのテン場の100m先からはトレースはない状態とのこと。
翌日の行動予定を打ち合わせる。
あくまで登頂を目指すのであれば一切の装備を背負ってジャンクションピークの先へ進み、そこをベースとして空身で登頂を狙うしかないが、そうした場合、1日が登頂アタックとなる。但し2日一日で中の湯までの下山可能かが危ぶまれる。
最終的にどこまで到達できるかは未定だが、31日は早朝発として空身で山頂を目指すこととし、午後1時をもって引き返すこととした。この内容を無線で先発隊と打ち合わせる。
先発隊も空身で登頂を目指すこととなる。
さて、一日の行動も終了し夕食&お酒である。夕食は杉尾さんと吉崎さんの心がこもったペミカン。今回の食当は経験がない位きめ細かく配慮されていてジップロックの袋に日にちと朝夕食の記載まであり感謝この上ない。ただ今日はシチューの予定だがカレーとする。予定外としたら叱られると云う意見もあったが、隣のテントもカレーらしく問題ないだろう。お酒は自分はウィスキーだが山下さんが日本酒を持ってきている。おいしくいただく。mAnさんから日本酒があったら31日にジャンクションピークへ持ってくるように要請があったが、この五合は間違いなく今日中になくなることからあきらめるように通信する。
○ 12月31日
午前3時15分起床。5時に出発する。急登を一歩〃登って行く。途中で1回休憩し6時半頃にジャンクションピークの先発隊テントへ到着した。直前の無線交信では先発隊も既に出発しジャンクションピークから鞍部への下りに差し掛かっているとのことであったが、全員テントにおり後発隊のラッセルを期待している様子。
先行の2人パーティーは既に出発しておりトレースに従って進む。2人のラッセルではじきに追いつき我々がラッセルの主体となるだろう。1時までにどこまで進めるかという気持ちでいた。そうした時に前方から若い4名の男性パーティーが下山してくるのと遭遇。彼らは26日に西尾根から入山し悪天で2日沈しての下山とのこと。山頂までのトレースが約束され感謝を伝えて先へ進む。
最低鞍部から小ピークをいくつか越えてK1への登りとなる。
この途中で体調不良を訴えて最後尾でmAnさんが付き添って登っていたナオミさんがリタイヤすることとなり、mAnさんの無線を持って下山することとなった。
また、この辺りで山下さん、杉尾さんがかなり疲労した状態で、時間的にも11時を過ぎておりK1が目標になるものと設定した。
10名が11時40分K1へ到着し360°の展望を楽しむ。ここで山下さん、杉尾さん、岩瀬さんと私が下山することとし、1ピッチロープを使用する。
行動時間は午後1時迄と設定していたが、その設定時にはここまで進める想定ではなく下山にも時間を要することとなったことからリミットを12時30分へ変更し、残り6名もK2を最終目標とした。
先行下山パーティーは4時に徳本峠着、後行下山パーティーは5時前に徳本峠へ着。11−12時間の行動で終了した。
尚、ジャンクションピーク幕営の先発隊はそのまま泊まり、1日の撤収終了時に連絡をもらい後発隊と合流して下山することとなった。
今日の夕食はペミカンのシチュー、また、何ともう五合日本酒を山下さんが持ってきていたことがわかり、感謝感激。満さんへ嘘をついたこととなるが実際に「もうない。」と思っていたもので、嘘には当たらないだろう。元日の「おとそ」の分を取っておき、おいしくいただく。足らない分は自分のウィスキーで補充する。
○ 1月1日
起床しお湯を沸かしながら「おとそ」をいただく。いつ飲んでもうまいものだ。
我がテントのおせちは昆布巻き、伊達巻、数の子であり、女性テントへ差し入れする。お返しに黒豆をいただく。
7時20分頃に先発隊がジャンクションピークを撤収し8時20分頃に徳本峠に到着。
全員で下山を開始する。
峠直下の急傾斜地の通過が鬼門だったが、幸いにもこの間に下山したパーティーがルートを開いてくれていてロープを使用することなく下山することができた。
途中、黒沢、白沢の分岐、明神、上高地、大正池ホテルで休憩し、快晴の穂高連峰を満喫し、普段は見ることがない霞沢岳を仰ぎ下山した。(1時25分中の湯着)
以上