奥多摩:雲取山 鴨沢−石尾根 山行報告書(柴笛クラブ)
リーダー:佐々木 メンバー:清水,後藤(記)
区分:個人山行 目的:体力作り 形態:縦走
当日発:09/10〜09/11
コース:鴨沢−雲取山−雲取小屋−石尾根−奥多摩駅
9月10日、一日目。佐々木さんと清水さんに誘って頂き、初めて雲取山の山行に参加する事になった。6時38分立川発の青梅線に乗る予定だったが、遅刻してしまい、1時間程立川で時間を潰す。佐々木さん、清水さん、ごめんなさい…。
9時15分に鴨沢に着き、入山。ゆっくりした歩調で登って行った。最初は随分ゆっくりしているように感じたのだが、後になって疲れた頃には丁度良感じる。
途中、こまめに休憩が入った。二度目の休憩をしていると、コーイチさん親子に出会う。私は「ぜーぜー、はーはー」言っているというのに、汗一つ無く、何と爽やかな登山姿…。
いつかはこうありたい…。
地道な事をするには、こまめな目標があると励みになるので、とりあえず七ツ石小屋でビールを買う事を目標に登ってみた。山を登る事自体は、地道で苦しくも感じるけれど、普段、緑を見る事がほとんど無いので、樹林帯の中を歩いて行く事がとても新鮮に感じられた。それにしても、佐々木さんと清水さんだったらもっと早く登れるだろうに、私に歩調を合わせて下さり、感謝!
七つ石小屋に着き、ビールを買いに行く。スーパーアサヒが3本、私達を待っていたかのように仲良く並んで冷やされている。コーイチさんが先に着いて、小屋のおじさんに冷やしておくように頼んで下さったらしい。「コーイチさん、ありがとう。(涙)」
小屋の横での休憩中、佐々木さんが酸素の錠剤をくれた。高度が高くなっているので、慣れないと具合が悪くなってしまうそう。そう言えば、小屋に着く前当たりから、息苦しくなっていた。酸素の錠剤は、バリウムを飲む時の錠剤のように、シュワッと口の中で溶けた。
20分程の休憩を終え、テント場のあるヘリポートを目指す。この頃になると、自分は話をする余裕も無くなり、無言で山を登る…。佐々木さんが気を遣って下さり、テン場へ着く前にもう一度休憩を入れてくれた。体は疲れていても、空気は爽やかで木々に囲まれた中での休憩はとても気持ちが良かった。
「あともう少しだからね。」という佐々木さんの声を励みにヘリポートへ向けて登山再開。約20分程で辿り着く。コーイチさん親子は既に到着していた。
「ああ、これでやっとビールが飲める…。」と緊張感が緩んだ途端、酸欠で頭痛がしてきた。
「休んでていいよ。」という佐々木さん、とくさんの優しい言葉に甘え、テントの中で横になった。やがて、夕食を用意する音が聞こえてくると、頭痛がやわらいて来た。「なんて現金な私…。」と思いつつも、しっかり夕食にありつくのであった。
佐々木さんから頂いた胃薬と頭痛薬を飲んだ後、待ちに待った夕食をとる。
その日のメニューはスパイスの効いたチキンのクリームシチュー、焼肉、五目御飯、ワインにビール。「山上でこれ程豪華なディナーにありつけるとは…」と私はまたもや感動するのでありました。「佐々木さん、ありがとう(涙、涙)」誰かに作ってもらう料理程おいしいものは無い。特に、佐々木さんが愛情をこめて作ってくれた、初めての山行でのディナーは最高でした。食後は清水さんからジャスミンティーを頂き、至福の一時は過ぎるのでした。
9月11日、二日目。5時15分に起床。朝食の仕度はまたもや佐々木さんと清水さんがして下さり、ふかひれ雑炊を頂く。本当にいたれり尽くせりでした。
テントはそのままにし、7時に山頂を目指して出発。なだらかな巻き道を通る。
朝日の差す樹林帯の中での早朝登山はとても爽やか。
8時に雲取小屋に着き、すぐ右側の山頂で記念写真を佐々木さんが撮ってくれた。ここからは、富士山、大菩薩連合、その他、いろいろな山脈が青く透き通って見える。東京からすぐ近くの場所で、これ程にも奥深い山々に巡り合えるとは…。日本の80%が山脈で構成されている事を肌で感じる瞬間…。
山頂で休憩中、佐々木さん、清水さんからいろいろな行動食を試食させてもらった。山に来ると、味覚が変わるよう…。あんずを干したものが程良い酸味でおいしかった。
20分程休憩し、テント場を目指して下る。石ころがごろごろとした傾斜のきつい坂道で急に不安を感じ、恐る恐る下る。佐々木さんと清水さんはひゅいひゅいと下りていくのだが、自分は油断すると、あっという間に石ころに足を取られてしまいそうで、まるでスキー初心者のようにこわごわと山道を下る。
「下りの方がずっと楽に違い無い…」と思っていたのだが、どこに足を置こうかと、考えながら下りると、太ももやひざに余計な力が入ってしまい、登りよりもずっと疲れやすい。
9時50分にテント場へ着き、テントを撤収。コーイチさん親子は既にテントを引き払った後だった。登ってきた道を再び下りて行く。足下に気をつけていながらも、時折、周りを見渡すと、景色が素晴らしい。奥深い緑に舞う木漏れ日、苔のむした森、可愛らしいきのこ、高度がだいぶ下がってくると、沢が見えてきた。ここしばらく、自然に触れた事が無かったので、心が潤おう一時だった。森の空気が自分を生き返らせるような感じ。
だいぶ下りた所で雨がぱらついて来た。しばらく雨具を着たりしまったりを繰り返したのだが、本降りとなり、林道を降りる事にした。
ひたすら林道を降り、鴨沢の一つ先のバス亭に辿り着く。ここで、佐々木さんが、ビールと紅茶を買って来てくれた。バスを待ちながら、コーイチさんのくれた柿ピーをおつまみに3人でビールを飲む。普段食べる柿ピーより3倍おいしい。
バスで奥多摩に着き、待ちに待ったよもぎの湯を目指す。バスの中で一緒だった3人連れの一行も温泉を探していたので、一緒によもぎの湯へ向かった。
よもぎの湯で奥多摩の山々の眺めを楽しんだ後、再び食堂でビールを飲む。おつまみは、もつ煮、おでん、おしんこ、等。温泉の食堂が居酒屋に早変わりだ。しばらくするとビールのジョッキの差し入れが…。先程、バスの中で知り合った一行から、この温泉を佐々木さんが教えたお礼だと言う。
一気に杯の勢いは増し、いい気持ちになって奥多摩駅に7時半に着いた。
初めての本格的な山行はお酒がところどころに散りばめられ、とても楽しく終わったのでした。それにしても、初めてという事で、二人の先輩にはいろいろと気遣って頂き、感激でした。一緒に楽しい一時を過ごせる仲間ができた事をとても嬉しく思います。これからも、ついて行けるコースであれば、できるだけご一緒させて頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。