夏合宿 飯豊連峰
【日 程】 2004年8月 4日(水)〜7日(土)
【山 域】 東北 飯豊連峰
【メンバー】 CL田中(記)、熊谷
【アプローチ】 8月 3日(火)23:09新宿発 ムーンライト越後
8月 4日(水)新潟−坂町5:37着 タクシー移動 飯豊山荘6:35着
【コース計画】 8月 4日(火)飯豊山荘→湯沢峰→滝見場→五郎清水→梶川峰→
扇ノ地紙→門内小屋
8月 5日(水)北股岳−梅花皮小屋→烏帽子岳→御手洗の池→
御西小屋+大日岳ピストン
8月 6日(金)飯豊本山→飯豊本山小屋→姥権現→切合小屋→三国小屋→
地蔵山手前分岐→横峰小屋跡→登山口→川入キャンプ場
8月 7日(土)飯豊鉱泉−山都町営バス
磐越西線 山都−会津若松、山形新幹線 郡山―東京着
【 概 要 】
飯豊連峰を新潟県側の北部から山形県・福島県側の南部へ縦走するコース。
落石事故の多発、7月の大雨により通行禁止だったこともあり一番人気のある
石転び沢から梅花皮小屋へ登るコースを通らず梶川尾根コースを取ることにした。
コースタイムは2004年度版のS社のガイドマップを参考にしたが、実際時間の
1.3倍程度に設定してある。計画時は注意が必要。
<8月4日:第1日> 天候:晴れ時々曇り
前日の夜行電車であるが冷房が利きすぎていて1時間ほどしか眠れなかった。
明け方4:50頃 新潟に到着し乗り換えそのまま坂町に到着した。予約したタクシーが
待っておりすぐ荷物を乗せ出発。1時間弱で到着(約12、000円)
水補給や虫よけスプレーをして飯豊山荘を6:50出発。いきなりの急登。暑さの中で50分に
1回の休憩ペースで登る。途中地元の4人のpartyと出会い何かの漬物をいただく。
むっ この苦味は? 生姜!! 熊谷さんは好みのようだが私は苦手である。
湯沢峰に10:00着。10分ほど歩くと滝見場に着く。石転びの沢の全景が見せる。


やはり雪渓が少なくように思えた。この先は樹林帯は無くハイマツ帯の急登を行く。五郎清水の
手前あたりからふくらはぎに張りと痛みを感じる。熊谷さんは好調のようだ。
五郎清水に到着し、水場でつめたい水を飲む。発汗量がすごいので、水はいくらでも飲める。
海輪さんからも熱中症の予防には十分アドバイスを受け、2人とも水分補給には気を配っているのだ。
五郎清水から、梶川峰を越え、稜線上の扇ノ地紙までは約2時間30分の長い登り。

扇ノ地紙からは右(北)に『えぶり差岳』、左(南)側に明日目指す北股岳までのゆるやかな
稜線を望むことができる。熊谷さん、睡眠不足と暑さの中、登った甲斐がありましたね。

来て良かったなあと幸せな気分に浸りながら歩いていった。門内小屋に14:25到着。
ここはビール1000円。ヘリで揚げているのか?
風をさけて、平らなテン場に天幕。天気図をとったが西日本に台風が接近中とのこと。不吉な予感が・・
<8月5日:第2日> 天候 晴れ時々雨
4時起床。5時57分出発。まだ晴れている。北股岳まで一気に登る。出発時は晴れていたが
天候は下り坂で目指す大日岳、飯豊本山はガスに隠れて見えない。西側の日本海方面からの
雲の速度が速い。梅花皮小屋で小屋の管理人と話しをしたが、天気は悪くなるとのこと。
とりあえず先を急ぐことにする。今日は人にあまり会わない。


烏帽子岳頂上を過ぎると完全にガスの中を歩くことになった。暑くないのでアップダウンも気にならず
歩みは好調だが、展望が良くないのは残念。小雨も降り始めた。
途中で行き会った単独の方から、『天狗の庭で小熊がいたよ。親熊が近くにいるから注意して』と
教えていただく。どきどきしながら天狗の庭(2重山稜の東側。立ち入り禁止)を望んだが
熊はいなかった。少し残念。
天狗岳を過ぎ、登り返しを登っているころ、視界10mの霧の中から突如 御西小屋が姿を現した。
11:15着。濡れそぼった体をとりあえず、小屋の中で乾かした。テン場は小屋の前だが
吹きさらしのためけっこう厳しい状況。どうしようかと2人で悩んでいたが、
小屋の親父さんの『俺だったら小屋に泊まるね』の一言で今日は小屋に留まることとした。
大日岳へのピストンも当然パス。
小屋では我々以外に前日切合小屋からの4人組、当日川入から上がってきた静岡からの単独者、
小屋の親父に会いに来たというスキンヘッドのプロガイド1人の3組が居た。
静岡の人は1日で上がってきて明日、川入へ戻り、静岡に帰るそうである。
もっとゆっくりしていけばよいのに。いらぬお節介か。
プロガイドの人は、脱サラでガイドになり、来月はキリマンジャロやネパール等のガイド仕事で
長く日本を空けるので旧知の管理人にプライベートで会いにきたそうだ。こういう人生もあるのか・・
小屋の親父によると今年は大雨のせいで『花もだめ、客もこない、赤字で小屋も倒産するよ』と
嘆いておられた。元気でいてほしい人です。
意外に楽しい出会いもあり、雨のテント泊ではまた違った一夜を過ごすことになった。
台風は日本海に熱帯低気圧として抜け、夕刻、喜多方の夜景、日本海まで見えるまで天候は回復していた。
<8月6日:第3日> 雨 のち晴れ
4時起床。外は雨のため、ゆっくり出発することにした。小屋の親父に別れをつげ6:50発。
小雨の中歩く。飯豊本山頂上、小屋を順調に過ぎていった。切合小屋に到着しても
天候が良くなりそうにない。予定の三国小屋に昼前に着いてしまうし、行動時間に余裕があるので
川入キャンプ場まで下りることにした。三国小屋までは小刻みな登り返しとヤセ尾根の岩場・鎖場が
連続する昨日までののどかな稜線とは異なる様相であった。川入コースは、登山者も多く、
鎖場でのゆずり合いで時間を費やした。
11:30三国小屋着。当週 改築したばかりの木の香りも香ばしい小屋である。
しかし雨の中で団体登山の休憩者でごった返しており、いささか興ざめであった。そうはいっても
我々も、コーヒーを沸かし休息を取らせていただいた。
この小屋から水場は遠く、水は当然持ち込みだが、水洗トイレもあるので管理人がボッカし
水を持ち上げているそうだ。12:00 三国小屋を出発。
地蔵山手前の巻き道側の水場(峰秀水)でのどをうるおした。雪渓からとっているということで
旨い水であった。しばらく下りはゆるやかであるが、笹平を過ぎたあたりから下りが厳しくなる。
くだるといっても大きな段差がひんぱんにあるので樹林帯の中とはいえ、気を使う場所がいくつかあった。
実際、鎖場もあった。登るも下るも補助が無いと行けない原始的な登山箇所である。
熊谷さんも足を痛めたようで、ゆっくりがんばって歩いておられた。標高1000Mを切る頃には
雨も上がり、天候は回復してきた。おそらく、下は良い天気であったのだろう。
川入の駐車場横のキャンプ場に14:30到着。快晴であった。山を見上げると白いガスの中である。
キャンプ場は、長期滞在型の大型テント1張り(釣りを楽しむ方のよう)と翌日登山するだろう
2張りがあった。
ごしごしと洗濯をし、濡れたものを乾かし、我慢していたビールを飲んで、
満天の星を眺めながら眠りに着いた。
<8月7日:第4日> 晴れ
朝6時起床。バスを乗り継ぎ、いいでの湯で途中バスを降り 温泉につかった。
山都駅からは喜多方駅で途中下車し名物のラーメンを平らげ、東京への帰路についた。
郡山18:01発 東京には19:24着と新幹線に乗ることができた。
以上